英製造業PMI、10月改定49.9 4月以来の50割れ
S&Pグローバル/CIPSが1日発表した10月の英国の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は49.9と、4月以来初めて好不況の分かれ目となる50をわずかに下回った。テルフォードの工場で2022年撮影。(2024年 ロイター/Phil Noble/File Photo)
David Milliken
[ロンドン 1日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが1日発表した10月の英国の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は49.9と、4月以来初めて好不況の分かれ目となる50をわずかに下回った。
新規受注が減少した。予算案の発表を控えて警戒感が強まった。
速報値は50.3。9月は51.5だった。
S&Pのディレクター、ロブ・ドブソン氏は「英製造業は不確かな足取りで第4・四半期のスタートを切った。予算案発表を控えて憶測が飛び交い、投資・支出の決断先送りにつながったと広く報告されている」と述べた。
リーブス財務相は10月30日、スターマー労働党政権で初となる予算案を発表し、400億ポンドの増税計画を明らかにした。国民保険料率の雇用主側の負担分などを引き上げる。
PMIによると、製造業の投入価格上昇率は急激に鈍化し、今年最低となった。産出価格は小幅に上昇した。
生産は小幅に増加したが、増加ペースは4月以降で最低だった。新規受注の減少ペースは4月以降で最大。
消費財と中間財の需要が鈍化した。外需では欧州、中国、米国からの需要が低迷した。