中国人民銀、新型オペで10月に5000億元供給 期間6カ月
中国人民銀行(中央銀行=写真)は31日、今週初めに発表した中期資金向けの新型オペ(公開市場操作)で10月に5000億元(702億4000万ドル)を銀行システムに供給したと発表した。2018年撮影。(2024年 ロイター/Jason Lee//File Photo)
[上海 31日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は31日、今週初めに発表した中期資金向けの新型オペ(公開市場操作)で10月に5000億元(702億4000万ドル)を銀行システムに供給したと発表した。
人民銀行は、新たな流動性供給ツール「公開市場アウトライト・リバースレポ操作」を28日に発表し、即日開始した。年末までに約2兆9000億元の中期融資が期日を迎えることに対応した措置で、10月に実施したのは期間6カ月のものだった。
新型オペは、銀行システムの信用フローを支援するとともに、人民銀行が将来売却できる債券の確保にも寄与する。
チャイナ・セキュリティーズのアナリストメモは「人民銀行が現在保有している国債は、既存の運用には十分だ。だが将来の国債売却やスワップ制度運用の土台作りに向け追加的な保有ルートを確立する必要がある」と指摘した。
人民銀行によると10月のオペで正味2000億元の国債を購入した。期間など買い入れ国債の内訳は明らかにしていない。