スイスUBS、第3四半期純利益が予想上回る 統合効果で
10月30日、スイス金融大手UBSグループが発表した第3・四半期決算は、純利益が14億ドルと、会社集計の市場予想(7億4000万ドル)を上回った。写真はUBSのロゴ。6月、スイス・ルツェルンで撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)
Dave Graham
[チューリヒ 30日 ロイター] - スイス金融大手UBSグループが30日発表した第3・四半期決算は、純利益が14億ドルと、会社集計の市場予想(7億4000万ドル)を上回った。買収したクレディ・スイス・グループの顧客口座統合によるコスト削減や収入増が寄与した。
売上高は123億ドルと、コンセンサス予想の115億ドルを上回った。
セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は米州やアジア太平洋地域の顧客向け事業が強い勢いを保ち、収入が目覚ましく伸びたと説明。クレディ・スイスとの統合を進める上でコストや効率性の目標達成へ着実な進展を図り、リスクを抑えていると説明した。
UBSは5月にクレディ・スイスの買収を完了した。
10月にルクセンブルクと香港を対象とする顧客口座統合の第1弾を完了し、シンガポールと日本は年末までに終える予定だとした。スイスは来年行う。
市場は買収を歓迎しており、UBS株は2023年3月にクレディ・スイス買収を発表して以来、60%超上昇した。