米マクドナルド、集団食中毒で消費者が集団訴訟
米ファストフードチェーン大手マクドナルドでハンバーガー「クォーターパウンダー」に含まれるタマネギが原因とみられる大腸菌集団感染が発生したことを受け、消費者らが29日、シカゴ連邦地方裁判所に集団訴訟を起こした。写真はクォーターパウンダーなどマクドナルドの商品。ニューヨークで24日撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
[29日 ロイター] - 米ファストフードチェーン大手マクドナルドでハンバーガー「クォーターパウンダー」に含まれるタマネギが原因とみられる大腸菌集団感染が発生したことを受け、消費者らが29日、シカゴ連邦地方裁判所に集団訴訟を起こした。
シカゴ在住のアマンダ・マクレイ氏とフロリダ州デイビーのウイリアム・マイケル・クラフト氏は今月にクォーターパウンダーを購入した後、大腸菌感染に関連する多くの症状が出たと述べた。両氏はマクドナルドが汚染の危険性を公表していれば、クォーターパウンダーを買わなかったと主張、同社の行為により損害を被ったと訴えた。
原告は、大腸菌に汚染されたクォーターパウンダーを購入した全米の全ての人に対して500万ドルを超える損害賠償を求めている。
マクドナルドは先週、少なくとも1人が死亡、75人が感染した集団食中毒を受け、全米1万4000店舗の5分の1でクォーターパウンダーの販売を停止したが、今週に販売を再開した。
同社のクリス・ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は29日、四半期決算発表後の電話会見で、集団食中毒の発生について顧客に謝罪した。ケンプチンスキー氏は、事態は収拾したようだと説明。「マクドナルドでの食事は安全だと確信している」と強調した。