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セブン&アイ、コンビニ事業は企業価値のさらなる向上見込める段階=社長

2024年10月24日(木)10時33分

セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は24日、投資家・アナリスト向けの説明会で、コンビニエンスストア事業について「グローバルでの成長機会を的確にとらえることで、企業価値のさらなる向上が見込める段階に至っている」との認識を示した。写真は2017年1月、東京で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Ritsuko Shimizu

[東京 24日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は24日、投資家・アナリスト向けの説明会で、コンビニエンスストア事業について「グローバルでの成長機会を的確にとらえることで、企業価値のさらなる向上が見込める段階に至っている」との認識を示した。

海外でのコンビニ事業展開については、直接の出資、ライセンス付与をあわせて、2030年までに30カ国・地域に10万店の展開目標を改めて示した。24年2月末時点では20カ国・8万4652店となっている。このうち、24年4月に100%取得したオーストラリアでは、2030年までに1000店以上(24年は747店)に拡大させる計画を公表した。

苦戦する米セブン―イレブンのジョセフ・マイケル・デピント最高経営責任者(CEO)は、インフレやたばこの売り上げ減少など「マクロの経済状況は大きな向かい風になっている」と指摘。ただ、会員向けの特典の提供改善などにより「全体的には改善の方向にある」とした。

今後の持続的な成長に向けては、オリジナル商品やデリバリーの強化、コスト削減・効率化、店舗網の拡大という4つの戦略を示した。2006年以降51件・7454店舗を買収し「M&Aで成功した実績を持っている」と強調、今後も積極的なM&Aを継続する方針も示した。

同社は10日、イトーヨーカ堂を含むスーパーや外食など非コンビニエンスストア事業を中間持株会社に集約、コンビニ事業を強化する施策を発表した。

井阪社長は「各事業がそれぞれの成長スピードや成長課題に合わせて事業シナリオを描き、自律的な財務規律で成長戦略にまい進することが可能となる」と説明。その上で「スピードを持って実行していきたい」と述べた。

*この記事の詳細はこの後送信します。新しい記事は見出しに「UPDATE」と表示します。

ロイター
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