米マクドナルド、腸管出血性大腸菌の食中毒で10人入院 1人死亡
10月22日、米疾病対策センター(CDC)は、米マクドナルドのハンバーガー「クォーターパウンダー」による腸管出血性大腸菌の食中毒で体調不良を訴えた10人が入院し、西部コロラド州の高齢者1人が死亡したと発表した。2020年撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)
[22日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は22日、米マクドナルドのハンバーガー「クォーターパウンダー」による腸管出血性大腸菌の食中毒で体調不良を訴えた10人が入院し、西部コロラド州の高齢者1人が死亡したと発表した。10州の計49人が腸管出血性大腸菌の食中毒を発症し、大部分の感染者はコロラド州と中西部ネブラスカ州だった。
この食中毒の症状としては、激しい腹痛、下痢、嘔吐がある。
マクドナルドの株価は22日の取引終了後に約9%下落した。
CDCによると、調査した全員が体調不良になる前にマクドナルドで食事をしたと話し、大部分がクォーターパウンダーを食べたと報告した。
CDCは食中毒を引き起こした具体的な食材はまだ特定されていないものの、みじん切りにした生のタマネギと、ビーフパティに注目していると説明している。
マクドナルドはCDCに対し、調査が進められる中で食中毒が報告された州にある店舗からクォーターパウンダーに使われているみじん切りのタマネギとビーフパティを撤去したと伝えた。
ブリトーなどを提供する米外食チェーンのチポトレでも2015年に数州の店舗で腸管出血性大腸菌の食中毒が発生し、売り上げと評判が落ち込む事態となった。