ニュース速報
ビジネス

ECB、利下げで後手に回るリスク 機敏な行動必要=仏中銀総裁

2024年10月23日(水)06時12分

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁(写真)は22日、経済成長の低迷が続けばインフレ率がECBの目標を下回る可能性があるとし、そうなればECBは利下げで後手に回るリスクに直面するとの見方を示した。1月撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は22日、経済成長の低迷が続けばインフレ率がECBの目標を下回る可能性があるとし、そうなればECBは利下げで後手に回るリスクに直面するとの見方を示した。

ビルロワドガロー氏はニューヨーク大学での講演で「ECBは現在、後手回っていないが、機敏に対応することでこうしたリスクを回避できる」とし、「制約的な政策スタンスの解除が遅れるリスクは、早すぎるリスクよりも重大になる可能性がある」と述べた。

ECBは今年すでに3回の利下げを実施。成長率がゼロ近辺で推移し、インフレ率が予想を下回っていることから、今後4─5回の各理事会で利下げが実施されるとみられている。

また、ビルロワドガロー氏は、気候変動問題を中央銀行の意思決定から除外することはできないとの見方も表明。気候変動の影響は「すでに非常に強力」であり、「われわれの第一の使命を気候変動関連の要因から切り離すことはできない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国の刺激策は不十分、米財務長官・IMFエコノミス

ビジネス

スタバ、25年度業績見通しの公表停止 需要低迷で再

ビジネス

米マクドナルド、腸管出血性大腸菌の食中毒で10人入

ワールド

インド首相、プーチン氏にウクライナ和平実現支援の用
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 イスラエルリスク
特集:米大統領選 イスラエルリスク
2024年10月29日号(10/22発売)

イスラエル支持でカマラ・ハリスが失う「イスラム教徒票」が大統領選の勝負を分ける

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはどれ?
  • 3
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「ATACMS」攻撃、無防備な兵士たちを一斉爆撃
  • 4
    トルコの古代遺跡に「ペルセウス座流星群」が降り注ぐ
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 7
    「ハリスがバイデンにクーデター」「ライオンのトレ…
  • 8
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 9
    近づく米大統領選、激戦地「ジョージア州とノースカ…
  • 10
    「ウクライナ核兵器製造」説を煽るロシアのメドベー…
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 5
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くそ…
  • 6
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 7
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 8
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 9
    裁判沙汰になった300年前の沈没船、残骸発見→最新調…
  • 10
    北朝鮮を訪問したプーチン、金正恩の隣で「ものすご…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 4
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 5
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 6
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 9
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 10
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中