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米シティ、金価格見通しを上方修正 米雇用悪化恐れや利下げで

2024年10月22日(火)10時04分

 10月21日、米金融大手シティグループの調査部門は、金価格の3カ月後の見通しを従来の1オンス当たり2700ドルから2800ドルへ上方修正した。写真は昨年9月、ロシア・ノヴォシビルスクの金精錬所で撮影(2024年 ロイター/Alexander Manzyuk)

[21日 ロイター] - 米金融大手シティグループの調査部門は21日、金価格の3カ月後の見通しを従来の1オンス当たり2700ドルから2800ドルへ上方修正した。理由として、米国の雇用情勢が一段と悪化する可能性や米連邦準備理事会(FRB)による利下げ、金の実需と上場投資信託(ETF)による購入を挙げた。

金価格の6─12カ月後の見通しは3000ドルとした。

併せてシティグループは、銀価格の6─12カ月後の見通しを1オンス当たり38ドルから40ドルへ引き上げた。

同社は投資家向けのノートで「中国での個人の実需減退と、FRBが政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げて以降の米金利の上昇、予想を上回った先月の雇用統計にもかかわらず、金と銀の相場は極めて堅調に推移してきた」と指摘。金は、中東情勢の短期的な緊迫化に伴い石油価格が上昇するシナリオでも値上がりするはずだと付け加えた。

シティグループは、プラチナ相場の見通しでは中立ないし強気の姿勢を維持。3カ月後の見通しを1オンス当たり1025ドル、6─12カ月後の見通しを1100ドルに設定した。

パラジウム相場については、最近の上昇を受けて弱気の姿勢に傾いた。3カ月後の見通しを1オンス当たり1000ドル、6─12カ月後の見通しを900ドルとした。

ロイター
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