ニュース速報
ワールド

米特使、イスラエル・ヒズボラ紛争の「恒久的終結へ努力」

2024年10月22日(火)12時18分

 10月21日、米ホワイトハウスの特使エイモス・ホクスタイン氏(写真)は、訪問先のベイルートで、米政府はイスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの紛争を恒久的に終結させるための方策に取り組んでいるとし、単に過去の国連決議にコミットするだけでは不十分だと述べた。写真はレバノンのベイルートで撮影(2024 ロイター/Mohamed Azakir)

[ベイルート 21日 ロイター] - 米ホワイトハウスの特使エイモス・ホクスタイン氏は21日、訪問先のベイルートで、米政府はイスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの紛争を恒久的に終結させるための方策に取り組んでいるとし、単に過去の国連決議にコミットするだけでは不十分だと述べた。

2006年にイスラエルとヒズボラの前回の戦闘を終結させた国連決議1701号は、レバノン南部から同国軍以外の戦闘員や武器を排除することを求めている。

だが、ヒズボラは同地域で活動を継続し、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を受け、ハマスへの連帯を示すためイスラエル北部にミサイル攻撃を開始。イスラエルは先月、ヒズボラへの大規模攻撃に乗り出した。

ホクスタイン氏は記者会見で「双方が1701号の履行を表明するだけでは不十分だ」とし、同決議が「公正かつ正確、透明」な形で確実に実施されるよう追加措置が必要だと強調。

「この紛争に永久に終止符を打つ解決策に至るため、レバノン政府、レバノン国家、イスラエル政府と協力している」と述べた。

ヒズボラに近く、紛争終結に向けて外交努力を続けてきたレバノン国会議長と「非常に建設的」な会談をしたとも語った。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

仏サノフィ、消費者向け部門の株式売却でPE企業と独

ビジネス

中国、高級ブランドの中古・グレー市場が興隆 価格上

ビジネス

9月のEU新車販売、前年比6.1%減 ハイブリッド

ビジネス

米ルーシッド、株式公募で2026年までの運営資金を
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 イスラエルリスク
特集:米大統領選 イスラエルリスク
2024年10月29日号(10/22発売)

イスラエル支持でカマラ・ハリスが失う「イスラム教徒票」が大統領選の勝負を分ける

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「ATACMS」攻撃、無防備な兵士たちを一斉爆撃
  • 3
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    「常軌を逸している」 トランプ、選挙集会で見せた「…
  • 6
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 7
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 8
    「なぜその格好...」ルーブル美術館を貸し切った米モ…
  • 9
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 10
    グロズヌイ「巨大爆発」の瞬間映像...「戦時」の不安…
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 3
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料を1ウォンも払わず 「連絡先分からず」と苦しい言い訳
  • 4
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くそ…
  • 5
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 6
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 7
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 8
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 9
    裁判沙汰になった300年前の沈没船、残骸発見→最新調…
  • 10
    「メーガン・マークルのよう」...キャサリン妃の動画…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 4
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 5
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 6
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 7
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 8
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 9
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 10
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中