ニュース速報
ビジネス

中国、EV巡る個別価格交渉しないようEUに警告

2024年10月14日(月)16時14分

 中国は12日、欧州連合(EU)に対し、EU域内で販売される中国製電気自動車(EV)の価格について個別交渉を行わないよう求め、さもなければ双方の関税交渉の「土台を揺るがす」ことになると警告した。北京で昨年10月撮影(2024年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 12日 ロイター] - 中国は12日、欧州連合(EU)に対し、EU域内で販売される中国製電気自動車(EV)の価格について個別交渉を行わないよう求め、さもなければ双方の関税交渉の「土台を揺るがす」ことになると警告した。

中国商務省はウェブサイトに掲載したコメントで「欧州側が中国と交渉する一方で一部企業と別途、価格交渉を行えば、交渉の土台と相互信頼を揺るがし、交渉プロセス全体の進展に不利益になる」とした。

EUが個別協議を行った証拠は示さず、「関連する報告」があったとするにとどめた。

中国製EVを巡っては、同国政府がEUによる追加関税を回避するためEU域内での最低価格を3万ユーロ(3万2000ドル)にする妥協案を提示したものの、EU側は拒否していたことが分かった。

商務省は欧州系を含む中国のさまざまな自動車メーカーが中国機電商会に対し、業界全体の立場を代表する価格案を提示する権限を与えたとし、「これが現在の中国─EU協議のベースになっている」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国軍の台湾包囲演習、「主要港・地域制圧」を想定 

ワールド

東アジア首脳会議の合意声明案、ロシアと中国が阻止=

ワールド

トランプ氏、イスラエル首相と「2日前」に電話 バイ

ビジネス

中国、EV巡る個別価格交渉しないようEUに警告
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米経済のリアル
特集:米経済のリアル
2024年10月15日号(10/ 8発売)

経済指標は良好だが、猛烈な物価上昇に苦しむ多くのアメリカ国民にその実感はない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思っていたが......
  • 2
    冷たすぎる受け答えに取材者も困惑...アン・ハサウェイ、批判殺到したインタビューを反省し謝罪
  • 3
    ビタミンD、マルチビタミン、マグネシウム...サプリメント「3つの神話」の噓を暴く
  • 4
    東京に逃げ、ホームレスになった親子。母は時々デパ…
  • 5
    性的人身売買で逮捕のショーン・コムズ...ジャスティ…
  • 6
    アルツハイマー病治療に新たな可能性...抗がん剤投与…
  • 7
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 8
    メーガン妃とヘンリー王子は「別々に活動」?...久し…
  • 9
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 10
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 1
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 2
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた「まさかのもの」とは?
  • 3
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明かす意外な死の真相
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 5
    2匹の巨大ヘビが激しく闘う様子を撮影...意外な「決…
  • 6
    「メーガン妃のスタッフいじめ」を最初に報じたイギ…
  • 7
    『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思…
  • 8
    ウクライナ軍がミサイル基地にもなる黒海の石油施設…
  • 9
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティ…
  • 10
    戦術で勝ち戦略で負ける......「作戦大成功」のイス…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はどこに
  • 4
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座…
  • 5
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 6
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 7
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 8
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティ…
  • 9
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 10
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中