東アジア首脳会議の合意声明案、ロシアと中国が阻止=米政府高官

ある米政府高官は12日、東南アジア諸国連合(ASEAN)が起草した東アジア首脳会議の合意声明案(コンセンサスステートメント)をロシアと中国が阻止したと、ロイターに明らかにした。写真は11日、ASEAN・米サミット。代表撮影(2024年 ロイター)
David Brunnstrom
[ワシントン 12日 ロイター] - ある米政府高官は12日、東南アジア諸国連合(ASEAN)が起草した東アジア首脳会議の合意声明案(コンセンサスステートメント)をロシアと中国が阻止したと、ロイターに明らかにした。反対の主な理由は南シナ海に関する文言という。
東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国が合意した声明草案は10日夕方、東アジア首脳会議(18カ国)に提示。
高官によると、米国、日本、オーストラリア、韓国、インドが草案への支持を表明する一方、「ロシアと中国は反対した」という。
ロシアのラブロフ外相は11日、ビエンチャンで記者会見し、採択されなかったのは「米、日本、韓国、豪、ニュージーランドが、純粋に政治的な声明にしようと執拗に試みたからだ」などと語っていた。
在米中国大使館にコメントを求めたが、現時点で返答はない。