ユーロ圏での銀行統合、障害無くすため措置講じる=ECB高官
イタリアの大手銀行ウニクレディトがドイツのコメルツ銀行の株式の追加取得を目指していることに関して、欧州中央銀行(ECB)で政策を担うクラウディア・ブッフ氏は10月2日、ユーロ圏における国境を越えた金融機関の統合に対する障害を取り除くため、ECBは「あらゆる措置」を講じると述べた。7月18日、フランクフルトのECB本部で撮影(2024年 ロイター/Jana Rodenbusch)
[リガ 2日 ロイター] - イタリアの大手銀行ウニクレディトがドイツのコメルツ銀行の株式の追加取得を目指していることに関して、欧州中央銀行(ECB)で政策を担うクラウディア・ブッフ氏は2日、ユーロ圏における国境を越えた金融機関の統合に対する障害を取り除くため、ECBは「あらゆる措置」を講じると述べた。
ユーロ圏の最高監督機関であるECBは、イタリア第2位の銀行ウニクレディトがドイツの競合銀行であるコメルツ銀行の株式を約30%取得できるかどうかについて最終決定権を持つ。
ブッフ氏はECBの方針に従い、どちらの銀行にも言及しなかったが、同氏の発言はECBがこうした取引を支持していることを示している。
同氏はリガで開かれた会議で「我々が監督下でできることは、国境を越えた統合の妨げになるものではない」と説明した。
「国境を越えた活動が妨げられないようにするために我々の権限内でできることは何でも確実に実行している」と強調した。