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物価基調3指標、輸入物価の上昇鈍化で2%割れ=日銀
2024年09月25日(水)15時07分
9月25日 日銀が25日発表した基調的インフレ指標によると、8月は3指標そろって目安の2%を割り込んだ。写真は2020年9月、都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Takaya Yamaguchi
[東京 25日 ロイター] - 日銀が25日発表した基調的インフレ指標によると、8月は3指標そろって目安の2%を割り込んだ。為替円安に伴う輸入物価上昇が鈍り、加重中央値は2023年2月以来1年半ぶりに1%を割った。
3指標とも2%を割り込むのは7月に続き、2カ月連続。このうち、上下10%を除いた「刈り込み平均値」が前年比プラス1.8%だったほか、品目数が最も多い上昇率を示す「最頻値」では1.3%のプラスだった。
価格上昇率の高い順にウエートを足し上げ、50%近辺に位置する値を指す「加重中央値」は前年比プラス0.7%にとどまった。「輸入コストを転嫁する動きが鈍化し、賃上げ効果の浸透もまだ本格化していない」(SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミスト)との見方が出ている。
上昇品目の比率も減少し、8月は74.7%だった。