中国軍、模擬弾頭搭載ICBMを太平洋に発射 「通常の訓練」
9月25日、 中国国防省は人民解放軍が太平洋に向けて大陸間弾道ミサイルを発射したと発表した。写真は中国旗。4月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Laurie Chen Ben Blanchard
[北京/台北 25日 ロイター] - 中国は25日、太平洋に向けて大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行い成功したと初めて公に発表した。同国の核兵器増強を巡る国際社会の懸念が高まるとみられる。
中国国防省によると、現地時間午前8時44分(日本時間午前9時44分)に人民解放軍ロケット軍が、模擬弾頭を搭載したICBMを太平洋に向けて発射。予定海域に落下したという。
同省は年次訓練の計画に基づいており、特定の国や標的を狙ったものではなく、国際法にも沿っていると説明している。
国営の新華社はこれとは別に、中国は「関係国に事前に通知した」と伝えたが、ミサイルの進路や「太平洋の公海」のどこに落ちたかには言及していない。
新華社は、今回の発射は「武器や装備の性能と部隊の訓練レベルを効果的にテストし、期待された目標を達成した」とした。
台湾国防部(国防省)は25日、台湾周辺でJ16戦闘機やドローン(無人機)を含む中国軍機23機が長距離任務を遂行しているのを確認したと発表した。
また、中国による「集中的な」ミサイル発射などの訓練も最近確認しているとしたが、実施場所の詳細には触れなかった。
空軍と海軍を派遣し監視しているという。