ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=人民元16カ月ぶり高値、新たな景気刺激策発表受け

2024年09月25日(水)05時19分

終盤のニューヨーク外為市場では、人民元が対米ドルで16カ月ぶりの高値を付けた。2016年1月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、人民元が対米ドルで16カ月ぶりの高値を付けた。米ドルは軟調な経済指標を受けて他の主要通貨に対して下落幅を拡大した。

中国人民元は対ドルで0.65%高の1ドル=7.017元となった。一時は7.0156元に達する場面があった。

中国人民銀行(中央銀行)は24日、幅広い金融緩和措置と不動産市場支援策を発表した。

バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「住宅市場へのさらなる支援、利下げ、預金準備率の引き下げ、そして株式市場への支援など、人々が期待するものは全て盛り込まれていた」と評価しながらも、「少なくとも現時点では、市場は中国政府に好意的な判断を下している。しかし根本的な課題が本当に解決されるのかどうか確信はない」とした。

労働市場の健全性に対する懸念が高まる中、コンファレンス・ボード(CB)が24日に発表した9月の米消費者信頼感指数は98.7と、前月の105.6から低下した。低下幅は2021年8月以来最大だった。

これを受け、ドル指数は下落を拡大。0.44%安の100.49となった。1日の下げ幅としては2週間ぶりの大幅下落となる見通し。

ユーロは0.46%高の1.1163ドルとなった。

豪ドルは0.63%高の0.6881米ドル。一時、14カ月ぶり高値となる0.6885米ドルを付けた。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は24日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを市場の予想通り12年ぶり高水準の4.35%に据え置いた。利上げについては議論されなかったとし、タカ派姿勢を和らげた。

ドル/円は0.13%安の143.42円。日銀の植田和男総裁は24日、政策判断に当たって、内外の市場動向やその背後にある海外経済の状況を丁寧に確認していく「時間的な余裕はある」と語った。

英ポンドは0.37%高の1.3395ドルとなった。

ドル/円 NY午後3時 143.38/143.39

始値 143.93

高値 144.20

安値 143.24

ユーロ/ドル NY午後3時 1.1166/1.1167

始値 1.1127

高値 1.1175

安値 1.1123

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=S&P・ダウ最高値更新、中国景気刺激

ビジネス

米マイクロソフト、メキシコで13億ドル投資 AIな

ワールド

米に移転の企業に優遇策、トランプ氏提案 減税や政府

ビジネス

NY外為市場=人民元16カ月ぶり高値、新たな景気刺
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
2024年10月 1日号(9/24発売)

被災地支援を続ける羽生結弦が語った、3.11の記憶と震災を生きる意味

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサリン妃御用達デザイナー「移籍」で選択肢ゼロに
  • 2
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 3
    先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない生物」が描かれていた「謎」...南ア大学チーム
  • 4
    中国「愛国ビジネス」暴走、日本人襲撃...中国政府は…
  • 5
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 6
    「ゾッとした」「未確認生物?」山の中で撮影された…
  • 7
    中東は全面戦争に突入寸前、レバノンは「もう一つの…
  • 8
    ゼレンスキー氏「戦争終結に近づいている」、米テレ…
  • 9
    がん治療3本柱の一角「放射線治療」に大革命...がん…
  • 10
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 1
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 2
    がん治療3本柱の一角「放射線治療」に大革命...がんだけを狙い撃つ、最先端「低侵襲治療」とは?
  • 3
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待
  • 4
    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…
  • 5
    世界で最も華麗で高額な新高層ビルに差す影
  • 6
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 7
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 8
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 9
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…
  • 10
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 5
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 6
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 7
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 8
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 9
    「ローカリズムをグローバルにという点で、Number_i…
  • 10
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中