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午後3時のドルは144円前半へじり高、中国景気刺激策で円安

2024年09月24日(火)15時42分

 9月24日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の144円前半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 24日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の144円前半で取引されている。中国が金融緩和や不動産支援などを含む包括的な景気刺激策を発表したことでアジア株が軒並み高となり、外為市場では円が軟化した。

連休明けのドルは143円前半から144円前半へじり高となった。中国が銀行預金準備率や住宅ローン金利の引き下げに踏み切ったことで、中国株が3%超上昇、MSCIアジア(除く日本)株指数が2年半ぶり高値を更新し、リスクオンムードの下で円売りが強まった。

市場では「実体経済を支えるための新たな緩和策で、需要喚起に向けたさらなる緩和措置も期待できる。中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁総裁の発言を踏まえると、第4・四半期中に預金準備率をさらに0.25%引き下げるとみている」(ゴールドマン・サックスのシンチュアン・チェン氏)と評価する声が出ていた。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)がこの日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを市場予想通り12年ぶり高水準の4.35%に据え置いた一方、必要なら追加利上げを排除しないとの姿勢を示したことも、豪ドル高と同時に円安圧力を強めた。豪ドルは一時98円後半まで上昇し、今月3日以来の高値を更新した。

日銀の植田和男総裁はきょう午後の講演で、輸入物価上昇に伴う物価上振れリスクは「相応に減少」しているとの認識を重ねて示した。20日の会見時に示した認識とほぼ同じ内容で、円相場に目立った反応はなかった。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 144.09/144.10 1.1116/1.1117 160.17/160.19

午前9時現在 143.63/143.64 1.1110/1.1111 159.58/159.60

NY午後5時 143.60/143.61 1.1111/1.1112 159.55/159.58

ロイター
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