ニュース速報
ビジネス

ノースボルト、国内で1600人削減 電池増産計画撤回

2024年09月24日(火)11時19分

 9月23日、スウェーデンの電池メーカー、ノースボルトは、国内拠点で全世界の従業員の約5分の1に相当する1600人を削減する計画を明らかにした。写真は同社のロゴ。スウェーデンのストックホルムで2018年6月撮影(2024 ロイター/Esha Vaish)

Marie Mannes

[ストックホルム 23日 ロイター] - スウェーデンの電池メーカー、ノースボルトは23日、国内拠点で全世界の従業員の約5分の1に相当する1600人を削減する計画を明らかにした。電気自動車(EV)用電池市場において生産面での問題や需要の低迷、中国との競争に苦戦していることが背景にある。

またスウェーデン北部シェレフテオにある工場の大規模な拡張計画を棚上げすると発表した。年間生産能力16ギガワット時という初期目標の達成に集中する。

現在の年間生産量は1ギガワット時に満たないが、当初は最終的に年間100万台以上のEVに搭載する60ギガワット時を目指していた。

今月に入り、コスト圧縮に向けて事業をスリム化。素材生産から電池製造、使用済み電池のリサイクルまで全てを手がけるオールインワン体制を構築するとしていた目標を撤回した。

同社はEVへの転換を進める欧州自動車メーカー向けの電池生産に数十億ドルを投資する欧州新興企業を主導してきた。ただ受注の遅れに加え、独自動車大手BMWが6月、20億ドル規模の注文を取り消すなど逆風に見舞われている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EU、中国をWTOに提訴 乳製品の補助金調査巡り

ワールド

ゼレンスキー氏「戦争終結に近づいている」、米テレビ

ワールド

G7外相、中東情勢に懸念 破壊的サイクルに歯止めを

ワールド

プーチン大統領、BRICSにエネルギー市場での役割
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 2
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...医師が警鐘を鳴らす
  • 3
    先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない生物」が描かれていた「謎」...南ア大学チーム
  • 4
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 5
    中国「愛国ビジネス」暴走、日本人襲撃...中国政府は…
  • 6
    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…
  • 7
    キャンプ中、アリの大群に襲われた男の「悪夢」...這…
  • 8
    「ゾッとした」「未確認生物?」山の中で撮影された…
  • 9
    がん治療3本柱の一角「放射線治療」に大革命...がん…
  • 10
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 1
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待
  • 2
    がん治療3本柱の一角「放射線治療」に大革命...がんだけを狙い撃つ、最先端「低侵襲治療」とは?
  • 3
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 4
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 5
    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…
  • 6
    世界で最も華麗で高額な新高層ビルに差す影
  • 7
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 8
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 9
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁…
  • 10
    「ポケットの中の爆弾」が一斉に大量爆発、イスラエ…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 5
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 6
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 7
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 8
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 9
    「ローカリズムをグローバルにという点で、Number_i…
  • 10
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中