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FRBは0.50%利下げ、雇用懸念で 「サームの法則」の経済学者が予測

2024年09月18日(水)05時23分

米経済は景気後退には陥っていないが、米連邦準備理事会(FRB)は労働市場の弱さへの懸念から、17─18日の会合で0.50%ポイントの大幅利下げに踏み切る可能性がある―元FRBエコノミストのクローディア・サーム氏が予測した。2022年6月撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)

Bansari Mayur Kamdar

[17日 ロイター] - 米経済は景気後退には陥っていないが、米連邦準備理事会(FRB)は労働市場の弱さへの懸念から、17─18日の会合で0.50%ポイントの大幅利下げに踏み切る可能性がある―元FRBエコノミストのクローディア・サーム氏が予測した。

経済学者のサーム氏は、景気後退(リセッション)入りのシグナルを示す「サームの法則」と呼ばれる経験則の提唱で知られる。

サーム氏は17日に開かれたロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムで「FRBが今回の会合で取る道筋は、データに依存するという原則に忠実に従い、0.50%ポイントの利下げとなる可能性が高い」と指摘。「労働市場に関するデータはいずれも一つの一方向を向いており、良いものではなかった。FRBは二重の責務のうち、雇用最大化を強く後押ししている」と語った。

サームの法則に基づくと、米国の7月の失業率が4.3%となったことで、景気後退入りが示唆された。ただサーム氏は、サームの法則は現在の異常な経済サイクルを考慮に入れていないとし、米国は景気後退に陥っていないと述べた。

市場では、63%の確率で今回の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%ポイントの利下げが決定されるとの見方が織り込まれている。

ロイター
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