JPモルガン、アップルとカード事業提携を協議 GSに代わり=関係筋
米金融大手JPモルガン・チェースが、米アップルのクレジットカード事業をゴールドマン・サックスから引き継ぐ方向で協議を進めている。2023年9月撮影(2024年 ロイター/Aly Song)
[17日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースが米アップルのクレジットカード事業を巡り、ゴールドマン・サックスに代わり提携相手になる方向でアップルと協議を進めていると、事情を知る関係筋が17日、明らかにした。
JPモルガンとアップルによる協議は今年始まり、ここ数週間で進展。ただ、合意に至るにはなお数カ月かかる可能性があるという。
アップルは昨年、ゴールドマンとのクレジットカード発行や預金サービスを含む提携を解消すると報じられた。
両社は2019年にバーチャルクレジットカードの提供を開始。ゴールドマンにとってはリテール事業強化戦略の一環だった。ただ、関係筋によると、信用度の低い個人にもカードを提供するなどして売り上げ拡大を目指した結果、ゴールドマンは貸倒引当金を増やす必要が生じ、リテール事業の採算が悪化。
同社はリテール事業の縮小路線にかじを切っており、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)とのクレジットカード事業からのも撤退する方針。
投資銀行やトレーディングに再び注力する同社の方針を投資家は支持しており、株価は年初から約27%上昇している。