ニュース速報
ビジネス

日経平均は続伸、FOMC通過後の円安を好感 3万7000円台回復

2024年09月19日(木)15時44分

 9月19日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比775円16銭高の3万7155円33銭と、続伸して取引を終えた。写真は8月、都内の株価ボードで撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比775円16銭高の3万7155円33銭と、続伸して取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後にドル高/円安が進行し、幅広い業種で買いが先行した。日経平均は心理的節目の3万7000円を回復し、約2週間ぶりの高水準となった。

日経平均は578円高で寄り付いた後も上値を伸ばし、前場終盤に1014円高の3万7394円52銭で高値をつけた。米連邦準備理事会(FRB)はフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%ポイント引き下げたが、年内の利下げ見通しについては必ずしも急がない姿勢を示した。

前日の米国株式市場では主要3株価指数が小幅安となる一方、時間外取引では軒並み上昇。外為市場ではドル/円が一時143.95円付近まで上昇し、日本株の上昇に弾みをつけた。買い一巡後はドル高・円安に一服感がみられ、後場の日経平均は前場レンジ内でのもみ合いとなった。

あすは日銀の金融政策決定会合の結果公表を控えており、政策金利(無担保コール翌日物金利=短期金利)は0.25%で据え置きとなる見方が優勢となっている。市場では「植田和男日銀総裁の発言次第ではドル/円が再び円高に振れる可能性があるため、きょうの株高は一時的となるのではないか」(SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長)との声が聞かれる。日経平均は当面ボックス圏内での推移となりやすいという。

東証株価指数(TOPIX)は2.01%高の2616.87ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比2.01%高の1346.66ポイント。プライム市場の売買代金は4兆0594億7400万円だった。東証33業種では、全業種が上昇。海運、保険、輸送用機器、非鉄金属、サービスなどが値上がり率上位となった。

主力株では、トヨタ自動車が5%超高となったほか、指数寄与度の高いファーストリテイリング、東京エレクトロン、ソフトバンクグループも2%超高としっかり。リクルートホールディングス、フジクラ、メルカリも6%超高と大幅高だった。半面、三菱電機、富士フイルムホールディングスはさえなかった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3.42%高の662.06ポイントと、大幅に続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1340銘柄(81%)、値下がりは257銘柄(15%)、変わらずは46銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き 安値/高値

日経平均 37155.33 +775.16 36958.93 36,958.93─37,394.52

TOPIX 2616.87 +51.50 2600.90 2,600.90─2,631.88

プライム市場指数 1346.66 +26.54 1339.81 1,339.81─1,354.39

スタンダード市場指数 1230.59 +12.55 1224.98 1,224.98─1,232.75

グロース市場指数 844.24 +25.63 827.77 827.77─847.66

グロース250指数 662.06 +21.87 648.11 648.11─665.12

東証出来高(万株) 172591 東証売買代金(億円) 40594.74

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ヒズボラ指導者、通信機器爆発は「宣戦布告」 イスラ

ワールド

南ア中銀、0.25%利下げ FRBに続き緩和路線

ビジネス

米中古住宅販売、8月は2.5%減の386万戸 価格

ワールド

ハリス氏とトランプ氏、全国で支持率拮抗 激戦東部州
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待
  • 2
    世界で最も華麗で高額な新高層ビルに差す影
  • 3
    岸田政権「円高容認」の過ち...日本経済の成長率を高められる次期首相は高市氏だ
  • 4
    「ポケットの中の爆弾」が一斉に大量爆発、イスラエ…
  • 5
    米大統領選を左右するかもしれない「ハリスの大笑い」
  • 6
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 7
    「気持ち悪い」「正直言って変...」サブリナ・カーペ…
  • 8
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない…
  • 9
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 10
    「トランプ暗殺未遂」容疑者ラウスとクルックス、殺…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢な処刑」、少女が生き延びるのは極めて難しい
  • 3
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 4
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 5
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に…
  • 6
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 7
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁…
  • 8
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 9
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰…
  • 10
    ウィリアムとヘンリーの間に「信頼はない」...近い将…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 5
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 6
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 7
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 8
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 9
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 10
    ロシア国内クルスク州でウクライナ軍がHIMARS爆撃...…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中