ECBの利下げ幅は不十分、イタリア2閣僚が批判
イタリアの閣僚2人は、9月12日に欧州中央銀行(ECB)が0.25%の利下げを決定したことについて、下げ幅が不十分だと批判した。写真はタヤーニ外相。7月11日、ワシントンで撮影(2024年 ロイター/Ken Cedeno)
[ローマ 12日 ロイター] - イタリアの閣僚2人は、12日に欧州中央銀行(ECB)が0.25%の利下げを決定したことについて、下げ幅が不十分だと批判した。
タヤーニ外相は記者団に対し「もっと大胆になる必要がある。25ベーシスポイント(bp)の引き下げでは成長を回復させるには小幅だ。少なくとも50bpの引き下げが必要だ」と述べた。
ウルソ企業相はⅩに「(ECBは)またしても期待を裏切った。もっと勇気と切迫感が必要だ」と投稿した。
イタリアはユーロ圏で最も借入コストが高く、国内総生産(GDP)に対する公的債務残高の比率も2番目に高い。ECBが大幅に利下げをすれば恩恵を受ける立場にある。
タヤーニ氏はまた、ECBの設立条約を改革するよう求めた。
「現在のECBはインフレ対応にしか関心がない。しかし、それだけでは不十分で、成長を促進するために通貨を管理できる中央銀行が必要だ」と述べた。