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ドイツ政府、コメルツ銀行株の全株売却方針報道を否定

2024年09月18日(水)08時21分

9月17日、ドイツ財務省は、保有するコメルツ銀行株をすべて売却する方針を維持しているとするブルームバーグ・ニュース報道を否定した。写真は2017年9月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツ財務省は17日、保有するコメルツ銀行株をすべて売却する方針を維持しているとするブルームバーグ・ニュース報道を否定した。

報道官は報道を「不正確」とし、「連邦政府は状況を徹底的に分析し、どのように進めるかをいずれ決定する」と述べた。政府はコメルツ銀行株式を12%保有している。

ブルームバーグは関係筋の話として、ドイツ政府はたとえ伊大手銀行ウニクレディトによる追加株式取得につながるとしても、コメルツ銀行の株式を保持するのではなく、最も有利な価格で売却する意向だと伝えた。

ロイターの取材に対し、コメルツ銀行はコメントを避けた。ウニクレディトからは今のところコメントを得られていない。

ウニクレディトは先週、コメルツ銀行株式9%を取得した。

<CFO「状況を整理」>

一方、コメルツ銀行のベッティーナ・オーロップ最高財務責任者(CFO)は17日、ドイツ政府は同行の株式を保有し、状況を冷静に見極めるべきだと述べた。

ベルリンで開催されたイベントで記者団に対し「われわれは皆、これまでのプロセスにとても驚いている。だからこそ、今最も重要なのは冷静に状況を整理し、今何がテーブルの上にあり、どう対処するかを考えることだ」と語った。

同CFOは自行について、「素晴らしい道を歩んでいる」と説明。今年は再び記録的な年になるとの見通しを示した。

コメルツ銀行のマンフレッド・クノッフ最高経営責任者(CEO)は16日、同行には独自の計画があり、独立した銀行であり続けることを望むと述べた。

ロイター
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