ハリス氏、フラッキングに前向き エネルギー業界幹部が期待
9月17日、天然ガス業界のトップは、米大統領選の民主党候補であるハリス副大統領が天然ガスのフラッキング(水圧破砕法)を禁止しない方針を示したことについて、信用できる発言だと述べた。写真はテキサス州ミッドランド近郊のフラッキング施設。2019年8月撮影(2024年 ロイター/Jessica Lutz)
Curtis Williams
[ヒューストン 17日 ロイター] - 天然ガス業界のトップは17日、米大統領選の民主党候補であるハリス副大統領が天然ガスのフラッキング(水圧破砕法)を禁止しない方針を示したことについて、禁止すればガス価格が上昇することを同氏は理解しているとし、信用できる発言だと述べた。
フラッキングは激戦州ペンシルベニアの主要産業で、選挙戦の大きな争点になっている。ハリス氏はカリフォルニア州選出の上院議員として採掘に反対していたが、現在は大統領になったとしても連邦政府でのフラッキングを禁止しない方針を示している。
ハリス氏の報道官は同氏がフラッキングを禁止しないと強調。同氏が先の討論会で、外国産石油への依存を減らすために多様なエネルギー源に投資する必要があるという立場を示したことなどに言及した。
米国最大の液化天然ガス(LNG)輸出業者の幹部らは17日、フラッキングを禁止すれば天然ガス価格が大幅に上昇するため、ハリス氏は同手法に寛容になる必要があったと述べた。
シェニエール・エナジーのジャック・ファスコ最高経営責任者(CEO)は業界会議で、ハリス氏のフラッキング支持について、そうでないことが証明されない限り信頼しており、エネルギー転換の議論において冷静な判断が勝つことを望んでいると述べた。
豪ウッドサイドのメグ・オニールCEOは「米国でフラッキングを止めれば経済に壊滅的な打撃を与える」と述べ、ハリス氏はフラッキングに反対していた時そのことを理解していなかったかもしれないと述べた。
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