ニュース速報
ビジネス

ドイツの輸出業者、不況に直面 24年も輸出は縮小=業界団体予測

2024年09月05日(木)13時48分

 9月4日、ドイツ卸売・貿易業連合会(BGA)は国内の輸出業者は景気後退(リセッション)に直面しており、同国の経済モデルは「大きな圧力」にさらされているとの見方を示した。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Fabian Bimmer)

Klaus Lauer Miranda Murray

[ベルリン 4日 ロイター] - ドイツ卸売・貿易業連合会(BGA)は4日、国内の輸出業者は景気後退(リセッション)に直面しており、同国の経済モデルは「大きな圧力」にさらされているとの見方を示した。

2024年の輸出は引き続き縮小し、0.3%減になると予想。輸入は2.0%減少すると見込んでいる。

BGAのディルク・ヤンドゥラ会長は、この予測はドイツ政府への警鐘だとし、調査対象となった企業の約70%が政府の対策は間違った方向に進んでいる、もしくは、対応が不十分だと考えていると指摘した。

「ドイツの対外貿易は不況に直面している。世界経済の弱さと国内経済の弱さの間で板挟みになっている。わが国の経済モデルは大きな圧力にさらされている」と懸念を示した。

昨年主要経済国の中で最も不調だったドイツの経済は輸出に大きく依存しており、ドイツ政府は国内の収入2ユーロのうち1ユーロを輸出が占めているとしている。

ドイツのハーベック経済大臣は先月、中国への依存度が高いことなどから当面は対外貿易が低迷する可能性が高いとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

東京海上HD、ID&EHDへのTOB期間を延長 2

ビジネス

12月訪日外国人は単月最高の約349万人、年間も過

ビジネス

米ファンドのダルトン、フジHDに調査を要求 中居さ

ワールド

ウクライナで緊急停電、ロシア軍の大規模ミサイル攻撃
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン」がSNSで大反響...ヘンリー王子の「大惨敗ぶり」が際立つ結果に
  • 4
    「日本は中国より悪」──米クリフス、同業とUSスチ…
  • 5
    ド派手な激突シーンが話題に...ロシアの偵察ドローン…
  • 6
    大麻は脳にどのような影響を及ぼすのか...? 高濃度の…
  • 7
    日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で…
  • 8
    TikTokに代わりアメリカで1位に躍り出たアプリ「レ…
  • 9
    【随時更新】韓国ユン大統領を拘束 高位公職者犯罪…
  • 10
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 6
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 7
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 8
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 9
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中