ECB当局者、9月に利下げ討議の可能性示唆=議事要旨
欧州中央銀行(ECB)が22日公表した7月17─18日の理事会の議事要旨からは、当局者が7月には利下げの緊急性を感じていなかったものの、9月の理事会で利下げについて討議する可能性を示唆していたことが分かった。6月撮影(2024年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が22日公表した7月17─18日の理事会の議事要旨からは、当局者が7月には利下げの緊急性を感じていなかったものの、9月の理事会で利下げについて討議する可能性を示唆していたことが分かった。
ECBは同理事会で主要政策金利を据え置いた。ラガルドECB総裁は9月の決定については「ワイドオープン(何も決まっていない)」と述べた。
議事要旨は「金利を制約的な水準に過度に長期間維持することで経済に不当な悪影響を損害を与えないことも重要で、政策の制約の緩やかな緩和はバランスを取る行為だ」とし、「実体経済を注視することが重要」とした。
その上で「9月理事会は金融政策の制約レベルを再評価するのに良い時期だと広く考えられている」とし、「偏見なく臨むべき」とした。
市場は、ECBが90%超の確率で9月に0.25%ポイントの利下げを実施するという見方を織り込んでいる。さらに年内に少なくともあと1回、おそらく12月に利下げが行われる可能性も見込まれている。