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中国、EU産乳製品を反補助金調査 EV追加関税に対抗措置か

2024年08月21日(水)20時06分

8月21日、 中国商務省は21日、欧州連合(EU)からの輸入乳製品に対する反補助金調査を開始したと発表した。北京のスーパーで6月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)

[北京 21日 ロイター] - 中国商務省は21日、欧州連合(EU)からの輸入乳製品に対する反補助金調査を開始したと発表した。EUの中国製電気自動車(EV)向け追加関税への対抗措置とみられる。

中国国内の酪農団体から7月29日に苦情が申し立てられたという。チーズなどさまざまな乳製品を対象に21日に調査を開始したとしている。

EU加盟国のオーストリア、ベルギー、クロアチア、チェコ、フィンランド、イタリア、アイルランド、ルーマニアの20の補助金制度を調査するとした。

EUは中国にとりニュージーランドに次ぐ乳製品輸入先。中国税関によると2023年は乳製品輸入の少なくとも36%を占めた。EUの統計では23年の中国向け輸出は17億ユーロ(18億4000万ドル)。加盟国別ではアイルランドが群を抜いて多く、昨年は4億6100万ドル相当だった。

EV追加関税への対抗措置として中国は6月にEU産豚肉に対する反ダンピング(不当廉売)調査を開始している。

エコノミスト・インテリジェンス・ユニットの中国シニアアナリスト、チム・リー氏は、EU産の豚肉と乳製品の対中輸出額は、中国製EVの対EU輸出(同社試算で23年は約135億ドル)より少ないと指摘。「中国国内の経済的圧力や、経済の支えとしての外需の重要性の高まりから、中国当局は貿易面で過度に強硬な措置を取るのは控えるだろう」と述べた。

ロイター
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