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仏トタル、100%廃食油由来の船舶燃料を初供給 シンガポールに

2024年08月13日(火)14時07分

 仏エネルギー大手トタルエナジーズは12日、同社初となる100%廃食油由来の船舶用バイオ燃料(B100)をシンガポールに供給したと発表した。パリ近郊の金融ビジネス地区ラ・デファンスにある同社本社で昨年9月撮影(2024年 ロイター/Gonzalo Fuentes)

[シンガポール 12日 ロイター] - 仏エネルギー大手トタルエナジーズは12日、同社初となる100%廃食油由来の船舶用バイオ燃料(B100)をシンガポールに供給したと発表した。トタルは船舶用低炭素燃料の販売拡大を目指している。

トタルの船舶燃料子会社トタルエナジーズ・マリン・フュエルズは、シンガポールで調達した使用済み食用油からB100を生産したと説明。バイオ燃料の製造段階から実際の使用までの過程全体で、温室効果ガス排出量を80─90%削減できるとしている。

B100は今月5日に韓国・現代自動車グループの物流会社、現代グロービスが運航する自動車運搬船に供給されたという。供給量は700トンで、廃食油メチルエステル(UCOME)で生産された。B100は国際持続可能性カーボン認証(ISCC)を受けている。

トタルエナジーズ・マリン・フュエルズは今年1月、ロイターに対し、シンガポールの船舶用バイオ燃料の年間需要は、2023年水準から倍増し、25年までに約100万トンに達する可能性があるとの見方を示していた。

ロイター
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