米アマゾン、企業向け警備ロボット事業を中止 家庭用に注力
米アマゾン・ドット・コムは7月3日、家庭用ロボットに重点を移すため、中小企業向けのセキュリティーロボット事業「アストロ・フォー・ビジネス」を中止すると発表した。写真は同社のロゴ。昨年6月、パリで撮影(2024年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
[3日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは3日、家庭用ロボットに重点を移すため、中小企業向けのセキュリティーロボット事業「アストロ・フォー・ビジネス」を中止すると発表した。
同社は2021年に家庭用小型ロボット「アストロ」を発売。企業向けは昨年11月、小売、製造業、健康・福祉などさまざまな顧客を対象に投入した。
広報担当者は「アストロを最高の家庭用ロボットにするための進捗と継続的な研究を加速させるべく、アストロ・フォー・ビジネスのサポート終了を決定した」と説明した。
家庭用ロボットは家の中を動き回り、室内の監視をしたり、日課・リマインダーの設定、音楽やテレビ番組の再生なども可能。
企業用はオフィスビルや施設の警備などを支援する。米国限定で販売され、価格は2349.99ドル。ロイターが確認した顧客宛て電子メールによると、9月25日にサポートを終了する。
アマゾンは影響を受ける顧客の代替策を支援するため、300ドルのクレジットを発表した。3日から定額サービス「アストロ・セキュア」の利用料請求を停止し、すでに支払われた未使用料金を返金する。