米利下げ「緊急性全くない」、インフレ対応なお必要=SF連銀総裁

米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は12日、インフレ率を目標とする2%に向かう軌道に乗せるために「行うべきことはまだ多くある」とし、利下げ実施の「緊急性は全くない」と述べた。2022年1月撮影(2024年 ロイター/Joshua Roberts)
[12日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は12日、インフレ率を目標とする2%に向かう軌道に乗せるために「行うべきことはまだ多くある」とし、利下げ実施の「緊急性は全くない」と述べた。
デイリー総裁は、労働市場が好調でインフレ率の低下が昨年より緩やかになっていることを踏まえると、連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制に向け必要な限り現在のスタンスを維持すると言及。インフレ率が低下していると「完全に確信」できるまで利下げは検討しないと述べた。
また、経済と政策金利は良好な位置に着けていると指摘。FRBが何を達成しようとしているのかよりも、何回利下げするかに関する議論が多すぎるとの認識も示した。