中国の銅製錬大手、共同減産で合意 原材料不足に対応=関係筋
中国の大手銅精錬会社は13日、原材料不足に対処するため一部の赤字工場で異例の協調減産を実施することで合意した。山東省の銅精錬工場で昨年4月撮影。(2024年 ロイター/Siyi Liu/File Photo)
Mai Nguyen
[13日 ロイター] - 中国の大手銅精錬会社は13日、原材料不足に対処するため一部の赤字工場で異例の協調減産を実施することで合意した。関係筋が明らかにした。
具体的な減産率や量は決まっておらず、各製錬所が独自に判断するという。
スポット市場での銅溶錬費は8日、1トン当たり11.20ドルと2カ月で76%急落し、ファストマーケッツが指数の公表を開始した2013年以来の低水準となった。
調査会社CRUの銅アナリスト、ブライアン・ペン氏は「ここ数カ月、溶錬費/精錬費のスポット価格の急落が続いているが、これが転換点だと思う」と述べた。
減産と保守点検の延長は今後数カ月の銅精鉱供給の逼迫緩和につながるとの見方を示した。「しかし下半期には海外で年間約170万トンの新規製錬プロジェクトが予定されており、世界の銅精鉱供給にさらなる圧力がかかるだろう」とも述べた。
減産合意のニュースを受けて上海先物取引所の銅先物の中心限月は22カ月ぶりの高値を付けた。