グレンコア、シェルのシンガポール資産買収検討 CNOOCは撤退

2月28日、関係筋によると、スイスの資源大手グレンコアは、英石油大手シェルが売却を計画しているシンガポールの製油所と石油化学工場の買収を検討している。写真はグレンコアのロゴ。2017年7月、スイス・バールで撮影(2024年 ロイター/Arnd Wiegmann)
Chen Aizhu Trixie Yap Yantoultra Ngui
[シンガポール 28日 ロイター] - 関係筋によると、スイスの資源大手グレンコアは、英石油大手シェルが売却を計画しているシンガポールの製油所と石油化学工場の買収を検討している。
インドネシアのチャンドラ・アスリ・ペトロケミカルと共同で資産評価を行っているという。
買収対象として検討しているのは、ブコム島にある処理能力が日量23万7000バレルの製油所、年間生産能力100万トンのエチレン工場、ジュロン島にあるモノエチレングリコール工場。
買収が実現すれば、グレンコアはアジアの主要石油ハブにトレーディング拠点を確保することになる。ただ、施設は老朽化しており、石油化学製品などの採算は取れていないという。
ロイターは昨年12月、シェルが売却先の候補を中国海洋石油(CNOOC)、中国のエバーサン・ホールディングス、浜化集団(べファー・グループ)など少なくとも4社に絞り込んだと報じていたが、CNOOCとべファーは撤退したという。
グレンコアは南アフリカに製油所と潤滑油工場を所有している。