個人消費、物価上昇や暖冬で3四半期連続マイナス=新藤経財相
新藤義孝経済財政相は15日、2023年10─12月の実質国内総生産(GDP)が2期連続のマイナス成長となったことに関し、物価上昇や暖冬の影響もあり個人消費が3四半期連続のマイナスとなったと指摘した。写真は、2023年9月29日に会見する新藤氏。(2024年 ロイター/Issei Kato)
Yoshifumi Takemoto
[東京 15日 ロイター] - 新藤義孝経済財政相は15日、2023年10─12月の実質国内総生産(GDP)が2期連続のマイナス成長となったことを受けて談話を発表し、内需について、個人消費はサービス消費の回復一服に加え、物価上昇や暖冬の影響もあり3四半期連続のマイナスとなったと指摘した。
設備投資は、供給制約もあって、建設投資が減少し3四半期連続のマイナスとした。
「賃金上昇が物価上昇に追いついていない中、個人消費は力強さを欠いており、設備投資は堅調な計画が実際の投資として実現することに時間がかかっている」と表現した。
政府としては総合経済対策等を速やかに実行するほか、「あらゆる政策を総動員して、賃上げの取り組みを強力に後押しする」と強調。「給付金や定額減税によって、所得の伸びが物価上昇を上回る状況を確実に作り出し、消費の拡大につなげる」とした。