ボーイング、破損事故受け737MAXの品質検査さらに強化へ

1月15日、 米航空機大手ボーイングは、同社製の旅客機「737MAX9」の側壁の一部が離陸後に吹き飛んだ事故を巡り、同シリーズの品質検査をさらに強化する。写真は事故機。オレゴン州ポートランドで7日撮影。NTSB提供(2024年 ロイター)
[ワシントン 15日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは、同社製の旅客機「737MAX9」の側壁の一部が離陸後に吹き飛んだ事故を巡り、同シリーズの品質検査をさらに強化する。スタン・ディール商用機部門社長が従業員向け書簡で15日明らかにした。
事故が起きたのは今月5日で、アラスカ航空の旅客機が離陸した後、使用していない非常口をふさぐ窓付きの「ドアプラグ」と呼ばれる部分が吹き飛び、同機は緊急着陸を迫られた。
米連邦航空局は12日、この問題で新たな安全性検査のための運航停止対象機を拡大している。
こうした中でディール氏は、ボーイングのサプライヤーでドアプラグの製造と取り付けを行っているスピリット・エアロシステムズに人員を派遣し、ボーイングに出荷される前の段階で点検と認証を行うと表明。また航空会社に737の生産施設を公開し、独自に検査してもらえるようにすることや、従業員と品質管理を協議する場を設けること、生産工程に関する外部の評価を導入することなどの方針も打ち出した。