ニュース速報
ビジネス

英建設業PMI、12月は4カ月連続50割れ 金利低下観測で見通しは改善

2024年01月05日(金)19時35分

 S&Pグローバル/CIPSが5日発表した12月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は46.8で、好不況の分かれ目である50を4カ月連続で下回ったが、11月の45.5からは改善した。ニューカッスル・アンダーライムで2023年10月撮影(2024年 ロイター/Carl Recine)

William Schomberg

[ロンドン 5日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが5日発表した12月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は46.8で、好不況の分かれ目である50を4カ月連続で下回ったが、11月の45.5からは改善した。

S&Pグローバルの経済ディレクター、ティム・ムーア氏は「企業は、特に商業プロジェクトにおいて、英国経済の先行きを引き続き懸念している」と述べた。

商業建設活動は、イングランド銀行(英中銀)の利上げが響き、2021年1月以降で最大の落ち込みを記録した。

ムーア氏によると、今後数カ月で金利が低下するとの観測が、建設業者の見通しをやや明るくしている。12月調査では、2024年の事業活動が拡大すると予想した企業が約41%、縮小を予想したのは17%だった。

住宅建設は依然建設セクターの最大の足かせだが、落ち込み度は昨年7月以降で最も軽微となり、土木部門も縮小が和らいだ。

投入価格は下落したが、09年7月以来の大幅下落だった11月ほどではなかった。

建設業、製造業、サービス業を合わせた全セクターPMIは50.2から51.7に上昇し6月以来の高水準となった。サービス部門が7カ月ぶりの高水準だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

TDK、今期の営業益は微増 米関税でリスクシナリオ

ビジネス

三菱電の今期、米関税で300億円コスト増 営業益は

ワールド

ECBは利下げ余地ある、トランプ氏の政策機能ぜず=

ワールド

中国が南シナ海の鉄線礁を「統制下に」と主張、フィリ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    体を治癒させる「カーニボア(肉食)ダイエット」と…
  • 7
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 8
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 7
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 8
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 9
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中