中国石炭消費、ピークは25年前後 シノペックが予測
12月28日、中国石油化工(シノペック)は同日公表のリポートで、中国の石炭消費が2025年前後に43億7000万トンでピークに達するとの見通しを示した。写真はシノペックのロゴ。中国・上海で2018年9月撮影(2023年 ロイター)
[28日 ロイター] - 中国石油化工(シノペック)は28日公表のリポートで、中国の石炭消費が2025年前後に43億7000万トンでピークに達するとの見通しを示した。
太陽光や風力など非化石エネルギー供給は45年までに標準石炭換算で30億トンを上回る可能性が高く、一次エネルギー消費の半分以上を占める主要なエネルギー源になる見通し。北京で公表した2060年見通しで述べた。
石油消費は26─30年の半ばに8億トン(日量1600万バレル)でピークに達する見込み。新エネルギー車が予想以上に普及することが一因という。
今年の中国の石油消費は推定7億6000万トン(日量1520万バレル)。
炭素中立が実現するまでの重要なつなぎ燃料とされる天然ガスの消費は40年前後に6100億立方メートルでピークに達し、一次エネルギー消費の13%を占める見通し。25年の予測はそれぞれ4250億立方メートル、9%。
中国のエネルギー活動による炭素排出総量は、第15次5カ年計画期間中に101億トンでピークに達する見通し。23年は100億2000万トン。