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保険会社は気候変動リスクに直面、国際監視機関が指摘
2023年12月06日(水)19時58分
[ロンドン 6日 ロイター] - 保険監督当局の国際機関、保険監督者国際機構(IAIS)は6日公表した報告書で、保険会社が気候変動の影響をかなり受けやすい状況にあり、再保険におけるオルタナティブ投資でリスクに直面していると指摘した。
化石燃料やエネルギー集約型産業への投資、自然災害リスクの引き受けを通じて、保険会社は気候変動への「重大なエクスポージャー」を持ち続けているとし、それが収益性に打撃を与え、資本バッファーを侵食する可能性があると述べた。
保険会社は銀行よりもリスクが「著しく」低いとしたが、突発的に現金が流出する恐れがあることから、IAISが保険会社への審査を頻繁に行うとした。
IAISはこれまで、生命保険会社が再保険市場で、概して流動性が低いオルタナティブ投資へのエクスポージャーを高めていることを調査。執行委員会の有泉秀議長は「これらの投資とそのリスク管理について保険会社レベルで十分に理解することが重要だ」と述べた。