米物価目標、住宅価格予想通り緩和なら達成への軌道=シカゴ連銀総裁

米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は17日、連邦準備理事会(FRB)はインフレ率を目標とする2%に戻すためにあらゆる必要な措置を実施するが、住宅価格の上昇圧力が予想通りに緩和すれば、目標達成に向けた軌道にすでに乗っているとの考えを示した。2011年9月撮影(2023年 ロイター/Mike Blake
[17日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は17日、連邦準備理事会(FRB)はインフレ率を目標とする2%に戻すためにあらゆる必要な措置を実施するが、住宅価格の上昇圧力が予想通りに緩和すれば、目標達成に向けた軌道にすでに乗っているとの考えを示した。
グールズビー総裁はシカゴ地区連銀の年次シンポジウムで「インフレが(目標達成に向けた)軌道に乗るかは、住宅価格の動向が極めて重要になる」と指摘。住宅価格の上昇圧力が予想通りに緩和すれば物価目標達成への道をたどることになり、リセッション(景気後退)が引き起こされない「王道」を行くことになると述べた。
同時に、インフレを巡る状況は改善しているものの、なお高すぎると言及。FRBが主に注目すべきことは物価で、現時点で雇用情勢と経済成長を主要な焦点にすべきでないとの考えを示した。