シンガポールOCBC銀、第3四半期は予想上回る21%増益

11月10日、シンガポールのOCBC銀行が発表した第3・四半期決算は、純利益が前年同期比21%増の18億1000万シンガポールドル(13億3000万米ドル)となり、LSEGが集計したアナリスト予想平均の18億シンガポールドルを上回った。純金利収入の増加が利益を押し上げた。写真はOCBC銀行のロゴ。シンガポールで昨年8月撮影(2023年 ロイター/Anshuman Daga)
Yantoultra Ngui
[シンガポール 10日 ロイター] - シンガポールのOCBC銀行が10日発表した第3・四半期決算は、純利益が前年同期比21%増の18億1000万シンガポールドル(13億3000万米ドル)となり、LSEGが集計したアナリスト予想平均の18億シンガポールドルを上回った。純金利収入の増加が利益を押し上げた。
ヘレン・ウォン最高経営責任者(CEO)の説明資料によると、同行は今年の純金利マージンを2.25%と予想、従来見通しの2.2%から引き上げた。今年1─9月の純金利マージンは2.28%だった。
今年の自己資本利益率(ROE)は14%超と見込んだが、市場環境を踏まえて融資の伸び率見通しは従来の1桁台前半もしくは半ばから、1桁台前半に修正した。
ウォン氏は声明で「今後を見渡すと、マクロ経済情勢はインフレリスク、金融引き締め政策、高まった地政学リスクに伴う不確実性の拡大により、雲行きが怪しくなりそうだ」と説明した。