インドのサービスPMI、10月は58.4 需要鈍化で7カ月ぶり低水準

S&Pグローバルが3日発表したインドの10月のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)は58.4と、前月の61.0から低下した。写真は、インド・コルカタのレストラン内の様子。2020年7月15日に撮影。(2023年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)
[ベンガルール 3日 ロイター] - S&Pグローバルが3日発表したインドの10月のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)は58.4と、前月の61.0から低下した。ロイター調査では60.5と予想されていた。
好不況の分かれ目となる50を27カ月連続で上回ったものの、拡大は過去7カ月で最も小幅となった。
需要が若干弱まり雇用創出が鈍化したが、潜在的な活動は引き続き堅調で、輸出も順調に伸びている。
S&Pグローバルの経済アソシエートディレクター、ポリアンナ・デリマ氏は、「企業活動の拡大と新規採用のペースが13年超ぶり高水準となった9月から鈍化したにもかかわらず、インドのサービス経済は素晴らしい伸びを示し続けている」と指摘。「特に輸出が好調で、アジア、欧州、米国からの新規受注が伸びた」と述べた。
一方調査は、「一部サービスにおける激しい競争と需要低迷」で、今後1年間の見通しに対する楽観度は63.5と、9年超ぶり高水準だった9月から低下した。
雇用創出は3カ月ぶり低水準。
S&Pグローバルが1日発表した10月のインド製造業購買担当者景気指数(PMI)は55.5と、8カ月ぶりの低水準だった。