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小売業販売額9月は前年比5.8%増、食品・ガソリン値上げ続く

2023年10月31日(火)10時30分

経済産業省が31日に発表した9月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比5.8%増となった。写真は2021年8月、都内で撮影(2023年 ロイター/Athit Perawongmetha)

Yoshifumi Takemoto

[東京 31日 ロイター] - 経済産業省が31日に発表した9月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比5.8%増となった。ロイターの事前予測調査では5.9%増と予想されていた。飲食料品など幅広い品目の値上げの影響が大きかった。

業種別ではガソリンスタンドなど燃料が前年比7.5%増、自動車小売と飲食料品がそれぞれ7.0%増、その他小売業が6.6%増、デパートなどの各種商品が5.6%増だった。一方、衣服・身の回り品は気温高で秋物衣料が不調だったため6.1%減だった。

<値上げによる節約志向、スーパー指摘>

業態別では百貨店が前年比8.1%増、スーパー3.7%増、コンビニ4.0%増、ドラッグストア10.2%増。コンビニは加工食品などが好調、ドラッグストアは医薬品やペット用品など幅広い品目が伸びるなか飲食料品が特に好調だった。

商業動態統計は金額ベースのため値上げによる販売数量の影響は把握できないが、スーパーなどからは「消費者の節約志向を感じる」などの声が出ているという。

家電大型専門店は0.4%減、ホームセンターは0.9%減だった。

*経産省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html

※小売業販売額に関連する過去の記事はJPRSLS=ECIをダブルクリックしてご覧下さい。

ロイター
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