コラム

「FIREできる状態になったら、多くの人はFIREしない」と藤野英人が語る理由

2022年05月12日(木)11時45分

「FIREを達成できるくらいに投資のことが分かり、社会のことが分かると、自分の価値も上がってきて、社会に対してどういう影響を与えようかと考え始める。おそらく6~7割の人は別の生き方を見つけるのではないか」

つまり、「たぶんリタイアしないだろうからFIREを目指そう」という逆説である。

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「お金のまなびば!」より

投資未経験者の中には、「今は余裕がないが、お金が貯まってから投資をする」と考える人が多い。だが、積み立て投資は一口100円からでも始めることができ、少額からでも長く続けたほうが最終的なリターンも大きくなる可能性が高い。

これはお金だけではなく、勉強や運動、趣味などの自己投資にも同じことが言えるだろう。

「まず始めることが大事なので、最初から引き落としにするのがおすすめ。始める動機はなんでもいいので、習慣化していけば結果的に投資の原資は増え続ける」

小さな努力を積み重ねれば、半年、一年、数年後には大きな力になる。今できる範囲で少しずつ工面し、努力をする。

その過程で大きな資産を得たり、人生の目標が見つかったりするはずだ。

構成・酒井理恵

●YouTubeチャンネル「お金のまなびば!」

プロフィール

藤野英人

レオス・キャピタルワークス 代表取締役会長兼社長、CIO(最高投資責任者)
1966年富山県生まれ。国内・外資大手資産運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年にレオス・キャピタルワークスを創業。日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ投信」シリーズを運用。投資啓発活動にも注力しており、東京理科大学MOT上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、日本取引所グループ(JPX)アカデミーフェロー、一般社団法人投資信託協会理事を務める。主な著書に『投資家みたいに生きろ』(ダイヤモンド社)、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『さらば、GG資本主義――投資家が日本の未来を信じている理由』(光文社新書)、『「日経平均10万円」時代が来る!』(日経BP 日本経済新聞出版)など。

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