コラム

ポケモンGOの聖地を目指せ! 正式サービス前でもファン誘致に動く韓国地方都市

2016年08月22日(月)22時01分

雨にも負けず風にも負けず 豪雨でもポケモンGOをする人気ぶりを伝える韓国MBCニュース

 日本では正式サービスが始まったものの、ブームがすっかり落ち着いてしまったようにみえるポケモンGO。海外ではまだまだ、ポケモンGOによる歩きスマホ問題、交通事故などがなくならないほどブームが続いている。ポケモンGOは、もっとも短時間で1000万ダウンロードを達成したアプリになったという。

【参考記事】「Pokemon GO」が変えたリアルの世界

 ゲームのアカウントを売買する米国のウェブサイトPlayerAuction には、ポケモンGOのアカウントを売買するコーナーが登場した。たくさんポケモンを捕まえてレベルアップしたアカウントを数千円から数万円で売買しているが、ほしいポケモンを捕まえてアカウントを譲るというオーダーメイド型のアカウントは999,999ドルの値がついていた。

 米国でもすごい盛り上がりのポケモンGOだが、韓国も負けていない。

 実は、韓国ではいまだにポケモンGOの正式サービスが始まっていない。それでも7月初めから1ヵ月以上ポケモンGOブームが続き、メディアもSNSもポケモンGOの話題が後を絶たない。社会現象にまでなっている。


ポケモンGOフィーバーを伝える韓国MBCニュース

 8月16日にも、Niantic社が日本、台湾を含めほとんどのアジアでポケモンGOの正式サービスを始めたのに、なぜ韓国だけまだなのかと、複数の韓国の新聞が恨み節の記事を書いたほどである。日本の周りだと、韓国、中国、ロシアではまだ正式サービスが始まっていない。

 韓国はオンラインゲームがきっかけとなって全国の家庭にブロードバンドが普及したといっても過言ではないほど、ゲーム好きの国である。スマートフォンから楽しむモバイルゲームのユーザーも多く、NEXONやNCSOFTなど大手ゲーム会社は日本でもサービスしている。

プロフィール

趙 章恩

韓国ソウル生まれ。韓国梨花女子大学卒業。東京大学大学院学際情報学修士、東京大学大学院学際情報学府博士課程。KDDI総研特別研究員。NPOアジアITビジネス研究会顧問。韓日政府機関の委託調査(デジタルコンテンツ動向・電子政府動向・IT政策動向)、韓国IT視察コーディネートを行っている「J&J NETWORK」の共同代表。IT情報専門家として、数々の講演やセミナー、フォーラムに講師として参加。日刊紙や雑誌の寄稿も多く、「日経ビジネス」「日経パソコン(日経BP)」「日経デジタルヘルス」「週刊エコノミスト」「リセマム」「日本デジタルコンテンツ白書」等に連載中。韓国・アジアのIT事情を、日本と比較しながら分かりやすく提供している。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:トランプ政権による貿易戦争、関係業界の打

ビジネス

中国の銀行が消費者融資金利引き上げ、不良債権増加懸

ビジネス

ユーロ圏インフレ率、3月速報2.2%に低下 サービ

ビジネス

英製造業PMI、3月は23年10月以来の低水準 新
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 9
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 10
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story