クリミア橋、攻撃で爆発か ロシア「非常事態」で破損、2人死亡・子ども1人が負傷
ウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結び、ロシア軍の重要な補給路となっているクリミア橋が「非常事態」により破損し、2人が死亡、子ども1人が負傷したとロシア当局者が17日明らかにした。写真はSNSに投降された爆発の映像 Daily Mail / YouTube
ウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結び、ロシア軍の重要な補給路となっているクリミア橋が「非常事態」により破損し、2人が死亡、子ども1人が負傷したとロシア当局者が17日明らかにした。ウクライナメディアは橋で爆発音がしたと報じた。
ロシア当局者によると、橋は通行止めになった。ロイターの動画では橋の上を通行している車両などは見られない。
ロシアが一方的に併合したクリミアの親ロ派トップ、セルゲイ・アクショーノフ氏は、橋の145番目の柱で非常事態が発生したと述べた。詳細には踏み込んでいない。
ロシア運輸省は、クリミア半島に近い橋の道路が破損したが、柱に問題はないとしている。原因には触れなかった。
RBCウクライナ通信は橋で爆発音がしたと報じた。
ロシアの民間軍事会社ワグネルに関連する通信アプリ「テレグラム」のチャンネル「グレー・ゾーン」は、午前3時04分(日本時間午前9時04分)と同3時20分の2回、橋に攻撃があったと伝えた。
ロシア南部ベルゴロド州のグラトコフ知事は、17日未明にクリミア橋で車に乗っていた夫婦が死亡し、娘が負傷したと明らかにした。詳細には言及していない。
ウクライナ南部オデーサ(オデッサ)の軍当局報道官セルヒー・ブラチュク氏は自身のテレブラムのアカウントに、一部が破損したクリミア橋とみられる写真を投稿した。なんらかの攻撃と関連があるかどうかは不明。
ウクライナ南部軍司令部のナタリア・フメニウク報道官は、クリミア橋での出来事はロシア側の挑発行為の可能性があると指摘。そうした挑発をつくり出すのはクリミアを占領している当局者と侵略国による典型的な問題解決方法だと国営放送ラーダに対し述べた。