「明るい廃墟......」W杯のカタールにひっそりと佇む、奇妙な無人団地群 英サポーターが発見
The Independent-YouTube
<好奇心に駆られたイングランドの青年が、砂漠に忽然と現れる奇妙な団地を発見した。W杯スタジアムと密接な関連があるのだという>
サッカーW杯でカタールを訪れたイングランドの21歳サポーターが、奇妙な団地を発見した。ロブ・ドーリーと名乗るこの青年は、自身のTikTokにそのめずらしい体験を投稿している。
イングランドのチームを応援しようとカタールを訪れたロブ青年だが、ある朝ふと思い立ち、カタールのまだ知られていない一面を発見しようと自らにミッションを課したという。
地元のタクシードライバーに勧められるがまま、青年はドーハから長距離列車に揺られ、南へ30キロ以上離れたメサイードの街に着いた。工業都市として知られるメサイードだが、小さな街を一歩踏み出せば、そこは無限の砂地が広がる。
その殺風景な砂漠地帯でロブ青年は、忽然と現れた団地に出会った。動画によると25棟から30棟はあろうという団地が、厳重に封鎖されたバリケードのなかに佇んでいたという。
【動画】W杯のカタールにひっそりと佇む、30棟の奇妙な無人団地
築浅のまま厳重に封鎖されていた
奇妙なのはその印象だ。どの棟も明るいブラウン系で統一されたこぎれいな外観をしており、いずれもかなりの築浅だ。ここ数年内に建てられたように見受けられる。
同じ敷地に複数の棟があることから日本の定義では団地に該当するが、ごく築浅のマンション群と言った方がイメージしやすいかもしれない。
砂漠にはこれら高層の建物がそびえるのみで、一帯にまったくひと気はない。数100戸から1000戸ほどあろうかという団地全体が、建てられたそばから忘れ去られてしまったかのようだ。
興味を持ったロブ青年は中に入ろうとしたものの、カタールではどのような罰が設けられているか知る由もなく、賢明にも思いとどまったようだ。だが、おとなしく引き返そうとした青年に幸運が訪れた。広大な敷地内を巡回していたセキュリティの2人組にたまたま出くわしたのだ。
話しかけてみると2人は気さくに応じてくれ、奇妙な団地の真相を教えてくれた。ここはW杯に向けたインフラ整備に従事していた移民労働者たちの宿舎であり、役目を終えた現在、全員が引き払ったため無人状態なのだという。
セキュリティの1人はロブ青年に対し、驚くべきオファーを申し出た。青年に付き添い、団地内部を特別に案内してくれるというのだ。