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英国で悪徳大家のブラックリスト公開へ......家賃の代わりに性的な見返り要求など

2019年7月26日(金)16時30分
松丸さとみ

そのため、悪徳大家のデータベースは家探しをする人にとって心強い味方となりそうだが、一般公開されても、一体どのくらいの人数が登録されているかは不透明だ。

英国政府のウェブサイトによると、データベースに登録される対象となるのは大家や賃貸不動産仲介業者で、違法な立ち退きをテナントに強要するといった住宅法の違反の他、性暴力や薬物乱用、ハラスメント、ストーカー行為、暴力、詐欺といった犯罪行為で有罪判決を受けた人物となる。

ガーディアン紙は、データベースには大家や仲介業者が個人名で登録され、テナント候補者が閲覧できるようになるとしている。英国ではこうした悪徳大家は1万500人ほどいると推定されているが、情報公開法に基づきガーディアンが今年公開を求めた運用開始済みの同データベースの情報には、わずか4人しか登録されていなかったという。同紙は政府の見解として、現在起訴中の案件が結審すれば、まずは600人ほどの悪徳大家が登録される見込みだとしている。

なお、ロンドンではすでに「悪徳大家チェッカー」がオンラインで公開されている。これはロンドン市が独自にデータを収集してデータベース化したもので、住宅に関連した法律で罰金や有罪判決を受けた大家と賃貸不動産仲介業者が登録されている。大家や業者の氏名か、対象の賃貸物件の住所から検索することができる。

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