最新記事

金融

韓国、ビットコインなどすべての仮想通貨取引所の閉鎖を検討

2018年1月18日(木)18時26分

1月18日、韓国金融委員会の崔鍾球(チェ・ジョンク)委員長は、国内にあるすべての仮想通貨取引所の閉鎖を政府が検討していると明らかにした。写真はサラエボで昨年12月撮影(2018年 ロイター/Dado RuvicIllustration)

韓国金融委員会の崔鍾球(チェ・ジョング)委員長は、国内にあるすべての仮想通貨取引所の閉鎖を政府が検討していると明らかにした。

崔氏は国会議員への答弁で「(政府が)国内のすべての仮想通貨取引所、または法に違反している取引所の閉鎖を併せて検討している」と述べた。

韓国当局が仮想通貨の取引を禁止する可能性があるとの報道を受けて、ビットコインは17日、18%下落した。

洪楠基(ホン・ナムギ)国務調整室長は、仮想通貨取引を巡る意見は政府内で大きく分かれているとした上で、18日中に結論を出すと表明した。

朴相基(パク・サンギ)法相は先週、仮想通貨の取引所取引を禁止する法案を準備していることを明らかにしている。

韓国銀行(中央銀行)の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は会見で「仮想通貨は法的通貨ではない。現時点では法的通貨として使用されていない」と述べた。

李総裁は、仮想通貨市場が経済に与える影響について中銀が調査を始めたと明らかにした。「中銀が将来的に仮想通貨を発行する可能性があることから、長期的な観点で仮想通貨について調査を開始した」と説明。「こうした調査は国際決済銀行(BIS)で始まっており、われわれも調査の一部だ」と述べた。

[ソウル 18日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

グーグルマップ、「メキシコ湾」を「アメリカ湾」に変

ワールド

サウジ、外国人投資規制を緩和 2大聖地に不動産持つ

ビジネス

ESGファンドへの資金流入、2024年は半減=モー

ワールド

トランプ米大統領、国境警備予算の増額を議会に要請
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 2
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 3
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」で記録された「生々しい攻防」の様子をウクライナ特殊作戦軍が公開
  • 4
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 5
    オーストラリアの砂浜に「謎の球体」が大量に流れ着…
  • 6
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 7
    日本や韓国には「まだ」並ばない!...人口減少と超高…
  • 8
    「これは無理」「消防署に電話を」出入口にのさばる…
  • 9
    天井にいた巨大グモを放っておいた結果...女性が遭遇…
  • 10
    AI相場に突風、中国「ディープシーク」の実力は?...…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 5
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 6
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 7
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 8
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 9
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピ…
  • 10
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 6
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 7
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中