中国で高まるHV人気、EVしのぐ伸び 長距離モデルがけん引

世界最大の自動車市場である中国で、国内外の自動車メーカーが高まる需要に応えるため、より先進的で航続距離の長いハイブリッド車(HV)を相次いで投入している。Zeekrの9X、上海モーターショーで24日撮影(2025年 ロイター/Nick Carey)
Nick Carey Victoria Waldersee Qiaoyi Li
[上海 25日 ロイター] - 世界最大の自動車市場である中国で、国内外の自動車メーカーが高まる需要に応えるため、より先進的で航続距離の長いハイブリッド車(HV)を相次いで投入している。
今週開幕した上海モーターショーでは、吉利汽車(ジーリー) の電気自動車(EV)ブランド「Zeekr(ジーカー)」が新型車「9X」を発表した。これは大型のプラグインハイブリッド(PHEV)のSUV(スポーツ用多目的車)で、電気モーターのみで最長400キロメートル走行できる。
電気のみでの航続距離は多くのEVに匹敵し、米国や欧州などの市場で一般的なPHEVよりも大幅に長い。
中国の自動車メーカーは「レンジエクステンダー式電気自動車(EREV)」の開発も積極的に進めている。EREVは搭載する小型ガソリンエンジンを発電専用とし、それによって大容量バッテリーの航続距離をさらに延ばす仕組みだ。
中国乗用車協会(CPCA)によると、昨年の中国市場では、EREVとPHEVの販売台数の伸び率がEVを上回った。EREVの販売台数は前年比79%増の120万台、PHEVは76%増の340万台、EVは23%増の630万台だった。この結果、電動化車両の新車販売に占める割合は約半分に達した。
世界的なHV人気の高まりを受け、これまでEVの拡大に専念してきた伝統的な自動車メーカーの間でも、HVを製品ラインナップに加える動きが出ている。
独フォルクスワーゲン(VW)は中国での販売回復の取り組みの一環として、EVとEREV両方に対応可能な新しい車両プラットフォームを計画している。
独メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)は、上海モーターショーで記者団に対し、「(HVは)間違いなく中国におけるトレンドだ」と指摘し、「バッテリー駆動のEVと長期間にわたって共存していくだろう」との見通しを示した。
中国のバッテリー大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は昨年10月、EREV向けに特化した電池を発売した。同社によると、この電池は理想汽車を含むさまざまな中国のEVブランドで使用されており、吉利汽車や奇瑞汽車(チェリー)など大手メーカーの約30モデルに搭載される予定だという。
調査会社JATOダイナミクスによると、中国の自動車メーカーは2024年に新型EREVを16車種、新型PHEVを37車種、新型EVを32車種投入した。
ある大手自動車メーカーはロイターに対し、中国での自動車販売に占めるEREVとPHEVの割合は合計約35%、EVのシェアは約45%になるとの見通しを示した。
JATOダイナミクスの中国市場専門家、ボー・ユー氏は、中国の自動車メーカーは当面の間、HVへの投資と技術革新を続けると予測する。同氏は「HVは今後さらに増えていくだろう」と語った。
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