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中東テヘラン襲撃で12人以上死亡、革命防衛隊「サウジ関与」
6月7日、イランの国営メディアによると、首都テヘランで2件の銃撃事件が発生した。写真はイランの国会議事堂で、2016年撮影。提供写真(2017年 ロイター)
イランの首都テヘランで7日、国会議事堂とイスラム革命指導者のホメイニ師をまつる霊廟(れいびょう)が襲撃を受け、少なくとも12人が死亡した。
革命防衛隊は、サウジアラビアが事件に関与したと非難した。
イランのゾルファガリ内務次官の説明内容を伝えた報道によると、武装グループは女性の格好をして議事堂に突入し、1人が自爆したという。
約5時間後に議事堂を襲撃した4人が死亡、事件は収束したと地元メディアが伝えた。
議事堂襲撃の直後、テヘランの南方にあるホメイニ廟近くでも襲撃が発生。1人が自爆し、もう1人は射殺されたもようだ。
情報省は、3度目の襲撃を計画した別の「テロリスト集団」を、治安部隊が拘束したと明らかにした。
過激派組織「イスラム国(IS)」は、国会議事堂とホメイニ廟での襲撃で犯行声明を発表した。同組織がイラン国内での襲撃について犯行声明を出したのは初めてとなる。
同組織は、戦闘員5人がライフル銃や手投げ弾などで犯行に及んだとし、イスラム法(シャリア)が実行に移されるまで、「流血の機会を逃すことは無い」と、国民の多くを占めるシーア派にさらなる攻撃を予告した。
今回の事件は、イランや武装集団を支援しているとして、サウジアラビアなどがカタールと断交した後のタイミングで起きた。
サウジアラビアのジュベイル外相は、犯行に及んだ者について知らず、自国過激主義者の関与を裏付ける証拠は存在しないと述べ、自国の関与を否定した。