コラム

積雪80cmは、序の口?!

2010年02月21日(日)11時30分

今月の初め、私の実家、新潟では26年ぶりの大雪となりました。
あまりに久しぶりの事で、除雪車も足りなくなるほどの大騒ぎだったそうです。

よく、新潟出身というと、「冬は2階から出入りするの?」と聞かれますが、さすがにそこまでの経験はありません。
私の母も、山間の豪雪地帯出身ではないですが、2階からの出入りを数度経験したことがあるそうで、その時の状況を聞いてみました。

2階から出入りと聞いて、2階 の高さまで雪が降り積もると想像していたのですが、そこは豪雪地帯とは少し違うようです。屋根から降ろした雪が、家の壁際に積み上がり、道路に積もった雪の上にも重ねられ、1階は埋没。それで2階からの出入りとなるのだそうです。

塞がれた窓の向こうはといえば?  ガラス越しに雪で覆われている。
と思っていたのですが、そこはちゃんと 、外側から板で補強。
 
そしてその時1階は?  もちろん真っ暗。 
とは言え、家の温度で雪は解けるし、多少の灯り取り(補強板を斜めに取り付けるらしい)も出来ていたよ うで、常時真っ暗というわけでもなかったそうです。

車はもちろん出せませんが、今のように一家に一台自家用車という時代でもなかったので、その辺は大きな混乱もなかったよう。

サンパチ豪雪といわれる、昭和38年の降雪時には、電線をまたいで(!)歩いた記憶や、左右の歩道を行き来するため、積み固まった路上の雪にトンネルを作って反対側へ渡ったとか、そんな話を聞いてると、今回の一晩で80cmを超える積雪も、なんだが可愛く聞こえてきます。

今では、除雪車もすぐ来るし、消雪パイプも設置され、同じように雪が降っても、昔のような積もり方にはならないでしょうが、一度くらいはそんなドカ雪も体験してみても良かったかなぁと。毎年は嫌ですが。

――編集部・川崎寿子

このブログの他の記事も読む

ビル・クリントンに寝だめのすすめ

世界報道写真展:審査の裏側

イルカ猟告発映画『ザ・コーヴ』は衝撃的か

ミシェル・オバマの肥満撲滅大作戦

不遜なギリシャ首相はタダ者じゃない?

プロフィール

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story