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補正予算3兆3213億円を閣議決定、麻生氏「PB赤字半減は達成」

12月18日、政府は臨時閣議で1億総活躍社会の実現や環太平洋連携協定(TPP)に備えた対策を柱とする総額3兆3213億円の2015年度補正予算案を決定した。写真は麻生財務相。4月撮影(2015年 ロイター/Mike Theiler)
[東京 18日 ロイター] - 政府は18日の臨時閣議で、1億総活躍社会の実現や環太平洋連携協定(TPP)に備えた対策を柱とする総額3兆3213億円の2015年度補正予算案を決定した。来年1月の通常国会に提出する。
麻生太郎財務相は臨時閣議後に記者会見し、15年度に基礎的財政収支の赤字を半減する目標について「達成の見込みとなった」と述べた。
国費ベースの追加歳出は3兆5030億円。1億総活躍社会の実現に向け「出生率1.8」「介護離職ゼロ」に直結する対策や、年金生活者を支援する臨時福祉給付金などを盛り込んだ。
補正予算案では、これらに地方交付税交付金1兆2651億円を追加したうえ、国債費などの既定経費を1兆4467億円減額。一般会計としては3兆3213億円の歳出となる。
15年度に基礎的財政収支の赤字を半減する目標は堅持する。麻生氏は会見で、達成の見込みを指摘したうえで「あらかじめ規模を決めて編成したわけではない」と語った。
一方、日銀が異次元緩和の補完措置に踏み切ったことに関しては「適切な判断だと思う」との認識を示した。
今回の補正予算では15年度の新規国債発行を4447億円減らす。
財務省はこれを踏まえ、市中で消化する国債(カレンダーベース)の総額を当初の152兆6000億円から152兆2000億円に見直し、1年割引短期国債の発行を年間ベースで4000億円減額する。
(梅川崇)